今回は、ACアダプタの接続をトリガーにして、シャットダウン中のPCを自動起動できるBIOS設定の方法についてまとめます。
僕は自宅で作業をする時は、画像の左のように、スペース確保のためのノートPCスタンドを利用しています。
しかし、画像のとおりPCは常時閉じた状態で使用しているため、起動のときにPCを開くのが非常に手間です。
そのため、BIOSの設定を変更して、ノートPCにACアダプタを接続したときに自動で起動するようにしたことでこの手間を解消しています。
BIOSの設定方法
設定方法はとても簡単。
BIOSを起動したら(起動方法はPCによって異なります)「Restore after AC Power Loss」の設定項目を探します。
PCによって違う可能性はありますが、多分以下の場所にあるかと思います。
Setting > Advanced > Power Management Setup > Restore after AC Power Loss
上記の設定項目を見つけたら、設定値を「Enable」に変更します。
これで、PCがシャットダウンされた状態でACアダプタを接続すると、PCが自動的に起動するようになります。
ちなみに、ACアダプタを接続した状態でPCをシャットダウンしても、勝手に再起動されることはありませんので、安心して使用できます。
※再度起動したい時はACアダプタを抜き差しすればOK
Surfaceではできない
とはいえ、PCによっては上記の設定ができないものがあります。
僕は、手持ちのSurfaceLaptopで上記の自動起動設定ができずに、結局諦めました。
理由としては、Surfaceの場合は、SurfaceUEFIというUEFIを使用しているものの、UEFIの画面から上記の設定が変更できないためです。
また、後述する方法で「automatic power-on after power loss」を有効化しても、ハードウェアの電源管理の仕様上、電源を抜き差ししてもPCは起動しないようです。
詳しくは以下のページにも書かれていますが、コメントをしている方々と同じように、「automatic power-on after power loss」を有効化してもPCは起動できませんでした。
surface pro の UEFIの項目、「automatic power-on after power loss」について
SurfaceUEFIの構成変更方法
結果としてSurfaceでは自動起動の設定は有効になりませんでしたが、せっかくなのでSurfaceUEFIの構成を変更する方法についてまとめておきます。
SurfaceUEFIは、「Microsoft Surface UEFI Manager」を利用して設定を変更することができます。
Microsoft Endpoint Configuration Manager を使用して SEMM (Surface) でデバイスを管理する - Surface | Microsoft Docs
「Microsoft Surface UEFI Manager」は、上記のドキュメントからダウンロードサイトにアクセスできます。
証明書は、WSLのopensslを利用して作成したオレオレ証明書のpfxファイルを利用しました。
オレオレ証明書の作成は以下の記事を参考にしました。
opensslでオレオレ証明書(pfxファイル)を作成した話 - Qiita
また、作成したオレオレ証明書をWindowsの証明書ストアにインポートする方法は以下の記事を参考にしました。
自己署名証明書の信頼設定のための Windows 構成
まとめ
Surfaceでは設定が有効にできませんでしたが、メイン機として使っているThinkPadでは有効にでき、快適に使えています。
非常に便利なので、ノートPCを閉じたまま使われている方はぜひ試してみてください。