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Windows 11 24H2 へのアップグレード後に Hyper-V 仮想マシンと WSL を併用できなくなる問題の解決方法

問題の概要と解決方法

Windows 10 22H2 から Windows 11 24H2 にアップグレードしてしばらく経ったころ、WSL2 と Hyper-V の仮想マシンを併用できなくなっていることに気づきました。

具体的には、WSL を起動している間には Hyper-V の仮想マシンを起動できなくなり、逆に Hyper-V の仮想マシンを起動している間には WSL を起動できなくなるという問題が発生していました。

このとき、WSL も Hyper-V 仮想マシンも、どちらもエラーコード 0x80070142 というリソース不足を示すエラーで起動に失敗するようでした。

この問題が発生している場合、すべての Hyper-V 仮想マシンを停止するか、wsl --shutdown で WSL をシャットダウンすることで、とりあえず仮想マシンか WSL のどちらか一方は使用できていました。

しかし、さすがに不便だったので原因を調べたところ、何らかの理由で USERPROFILE 直下の .wslconfig が削除され、再作成されないためにこの問題が発生していたという投稿を発見しました。

image-20250810202603515

参考:Error : Wsl/Service/CreateInstance/CreateVm/HCS/0x80070142 after upgrading to Win11 24H2 · Issue #12116 · microsoft/WSL

そこで、適当に以下の構成情報を記載した .wslconfig を手動で作成してみたところ、問題が解決して無事に WSL と仮想マシンを併用できるようになりました。

[wsl2]
memory=4GB
swap=0
processors=2

参考:WSL での詳細設定の構成 | Microsoft Learn

まとめ

地味に困ったのでとりあえずメモ書きとして残しておきます。